■□■ 時代のコラム(第2回) ■□■
 水の如く
 水というのは、温度によって固体、液体、気体と形を変えます。また器に合わせても形を変えていきます。川の流れに逆らわず、自然の法則に従います。しかし水は姿、形をいくら変えても本質的な水という性質を失うことはありません。
 この水と同じように自分自身も会社も築いて行きなさいと教えて頂きました。

 水と同じように相手に合わせていろいろな対応を考えることによって、相手への対応を知ることが出来ます。自分の都合で太陽の昇る時刻を変えることは出来ませんが、太陽の昇る時刻に合わせて行動することはできます。相手に合わせていくことによって本当の正しい対応を知ることができるのです。
 会社ではいろいろな人が働き、それぞれいろいろな違った業務をしていますが、同じ目標や理想に向かって突き進んでいるかどうかで、結果が違ってきます。水は、環境が違うと氷になったり、水蒸気になったりしますが、同じ状態に戻せば、同じ水になります。それと同じように自分自分の立場によって仕事内容は違っても、みんなが集まれば同じ目標、理想に向かう組織でなければいけません。異体同心のチームワーク作りこそ会社を発展させる原動力となります。
 水の変わらない本質的要素とは何か?それは正しいこと、真実、法則・・・状況が違っても、立場が違っても、誰にでも理解ができて、納得できることでないといけません。あなたにとって、それって一体何でしょう。
 ホテルの仕事にもいろいろ通じるところの多いお話と思って心に留めておりますが、大変難しいお話になったかもしれませんね。しかし人間の身体のほとんどはこの水で構成されています。「水をさとってごらん。」と言われてあなたならどんなことを思いますか?
2001/2/8

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