■□■ 洋食のマナーのQ&A ■□■
先日行ったレストランのナイフ・フォークのセットで、歯がテーブルの方に伏せてセットしてありましたが、それって間違いでないのですか?
 ナイフ・フォークは、カトラリー(Cutlery/Coutellerie)というのですが、その歴史にはいろいろな物語があります。特にイギリスでは、「銀のスプーンを口にくわえて生まれてきた」というと裕福な家の生まれを指したということです。また、フォークも同様、嫁入り道具の一つとして嫁ぎ先に持参する風習がありました。
 その際に高級な銀器にはイニシャルが施されたのです。

イギリスでは表に、フランスでは裏にイニシャルが施されましたので、セッティングの際にフランス式は裏が上にくるように歯を伏せ、イギリス式は歯を上に向けるようになったということです。

 日本のテーブルセッティングの多くは、歯を上向けてセットしますので、歯が下を向いていると違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して間違いではないと言うことを知っておきましょう。

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