■□■ ホテルのコラム(第7回) ■□■
配ぜん人と配ぜん人紹介所
 「配ぜん人」という言葉、世間の皆さんのイメージは?
「一体、何の仕事をする人なのか、よくわからない。」・・・これが正直なイメージのようです。
全国に数百ある配ぜん人紹介所で構成する全国配ぜん人紹介所協議会(全配協)もこのことを長年検討課題にしてきました。
そして
  配膳士⇒配膳人⇒配ぜん人⇒サービスクリエーター
このようにイメージを柔らかく、世間に受け入れられるように名称の変更も重ねてきました。
しかし料理人、コック、調理師などと聞けば、料理を作る人となるのに、なかなか配ぜん人、サービスクリエーターと言っても、ホテルやレストランでの一流のサービスをするサービスマンというイメージにはなりません。

何とか世間一般に、「配ぜん人」の認知度を高められないか、業界をあげて模索していますが、なかなかその方法も見つかりません。ただ、こうしてインターネットの世界が広がり、配ぜん人に関するホームページが、どんどん増えることは、確実に知名度を向上させるよい手段となることでしょう。

さて、そもそも「配ぜん人」の本来の定義は、「正式な献立による食事を提供するホテル、料理店、会館等において正式な作法による食卓の布設、配ぜん、給仕等の業務を行う者」とあります。
 ただホテルで働くウェーター・ウェイトレスという表現では、本来正しくありません。正式な作法を身に付け、熟達した技術を有するプロフェッショナルなウェイター・ウェイトレスとでもいうべきなのでしょうか。 この定義から配ぜん人の賃金は、とても高額でした。しかしバブル期以降、人件費カット、技術の低下、簡素化など悪循環が重なり、賃金ダウンが続き、本来のサービスのプロと言われる人達がどんどん減っているのは、悲しいけれど現状です。

 そんな中、1999年12月人材派遣法、労働基準法の改正による職業紹介の自由化と森首相も言ってるIT革命のダブルの波に配ぜん人紹介所の業界も未曾有の変革を迫られています。この変革の波に乗り遅れないように、配ぜん人も配ぜん人紹介所も、次の世代の自分達のあり方を問われる時期に来ています。

このコラムを読まれる配ぜん人の皆さんは、如何に?
2000/10/6

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